自己への道程(3)
身に起きるあらゆる機会は、自分自身の気づきの糧です。しかし、その機会も人生を急がず、周囲の環境を見渡せる視点をいかに持てるようになるかに関わってきます。
人間が輪廻するということ、それが真実であると受け入れる人たちにとって、その視点を強化することにつながります。
何かをすることで、絶えず忙しく走り回っている現代ですが、だからこそ、ひとり一人との関わり合いの意味を立ち止まって見つめることも必要だと思うのです。
そして、そのことは、自分自身の生を豊かにするものと思います。なぜなら、生きることの意味は、自分自身を見つめ、発見していくことでもあるからです。そのことを忘れて、一回きりの生をただ、享楽を追い求めるだけに終わるあわただしいものになってしまう虚しさを味わってしまうことはとても寂しいと思います。
自分はどこから来たのか、
いま自分はどこにいて、
そしてこれからどこへ行こうとしているのか?
それを考えることは、狭いこの一回きりの自我に閉じ込められた自分からは思い及ぶこともないでしょう。けれどそれを考えずして、自分のあるべき方向性は決して見えてこないし、自分の幸せは常に他人に寄りかかって、自分の関わるひと次第ということになります。
短い視点でみれば、そういう人生でいいのかもしれませんが、残念なことに、人は自分の描くような普通の幸せの手の中で人生を歩ませてはくれないことがたくさんあります。
自分自身の足で立つ、つまり、自分の生き生きした姿を他人に寄らず自分自身の中に求めなければ人はいつまでたってもそのときの運命に翻弄されて生きることになります。
それではいやだというひと、続きを聞いてください。
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