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2013年2月 2日 (土)

荘子(1)

道教の流れに老荘の思想がある。

日本で発展した「禅」の背景には、仏教の哲学と老荘思想の融合がある。

よく対比される儒教思想は孔子、孟子らによって確立された。

儒教思想が、世の指導者や政治に関わる権力者の側の思想であるのに対して老荘思想は治められる側の立場の一般庶民から支持されてきた。

さらに言えば老荘思想は世に虐げられた人々の諦めの哲学、また強靭に生き抜く達観の哲学として発達した側面もあるといわれた。それは世の指導者が好む儒教が縦の階層社会を作り、人間に対して貧富や差別を生む思想なのに対して、老荘思想は天地の前に平等であるということを示してもいる。

私が荘子に何よりも魅力を感じたのは絶対自由の世界である。

絶対自由の世界、その境地とは、天地自然の働きと一体になった境地を云い、この境地に達するとその瞬間瞬間の永遠の今、現在をどんな状況においても、心楽しく快活に過ごすことが出来るというものである。

そもそも、以前に自由人とか、何者にも縛られない自由な生き方がしてみたいと思った若者の頃は、漠然とした自由に対する憧れがあった。そのとき読んだ荘子については、それほど深く感銘することもなかった。しかし、こうして、人生の半分以上を過ごしてみると、今まで周囲の環境にどれだけ流されて生きてきたかがわかってくるのである。さりとて、今まで生きてきた生活パターンをすぐには変えることも出来ず、だらだらと過ごしている始末である。

しかし、私はこの人生を終えるまでには、この絶対自由の境地について、何らかの理解をもって、多くの読者に広めたく思う。なぜならこのことは、自分の生きてきた人生に素直にあなたはYESと言うことができるか、自分はどこから来て、どこへ向かっているのかなどの問いに対する答えを含んでいると思われるのである。そのような問いを持つ私と同様の思いでいる方の目にも止まる事を願ってやまない。

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コメント

生かされている間に其の問いに気付ける機能を脳は持ち合わせています。

命よろこんでいるnw

投稿: 命よろこんでいるnw | 2013年2月 3日 (日) 18時02分


荘子に何よりも魅力を感じたのは絶対自由の世界である。

絶対自由の世界、その境地とは、天地自然の働きと一体になった境地を云い、この境地に達するとその瞬間瞬間の永遠の今、現在をどんな状況においても、心楽しく快活に過ごすことが出来るというものである


なるほど、そのように捉えられましたか

私も、荘子を、たまに読みますが、読んだ後、この世のことは
どうでもよくなってきます(嬉笑)

どうでもよい≒絶対自由の世界

かもしれませんね

ありがとうございます

投稿: ponsun | 2013年2月 4日 (月) 08時39分

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