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2012年2月11日 (土)

基本的な善良さ(1)

人々が自分自身の真価を認めないために、この世界には非常に多くの混乱が起こってくる。自分自身への思いやりや優しさを育んでいないために、彼らは自分自身のなかで穏やかさや安らぎを経験することができず、そのために他人にも不調和な混乱したイメージを投影することになる。

自分が生きているのが当たり前とか、生きるのが重く苦しくて、思うようにならない人生に絶望して自殺しようとすることがすなわち自分自身を粗末に扱っていることに他ならない。ではなぜ、私たちは、自分に対してこうも優しくなれないのだろうか?

著者は、生きることの本質に「自分の人生を高めるという個人的な責任を引き受けなければならない」と述べている。

人はどんな生き方をしようと、望んでみてもこれだけはのがれることのできない真理なのだと思う。そこには著者の人間に対する絶対的な信頼があり、「良心」がある。これを基本的な善良さという言葉で表している。

それでは自分のために優しくなるとはどういうことなのだろう?

相手にない資質を自分自身に求めたり、逆に自分ができることを相手にも強要したりすること。西洋の宗教に代表されるように、「人間は生まれながらにして、罪人である」というレッテルを貼り人生の希望をあの世に求めたり、償いのための人生にしてしまうことが、むしろ自分を痛めつけ、そこなうことになってしまう。その時々の自分自身の正直な気持ちに反して、社会的に良識ある行動をとったとしても、自分自身は納得していないために、そのことが後で他人を傷つけてしまうような陰湿さに変質してしまうことが度々ある。

自分自身の正直な気持ちでいることが、何も自分勝手にふるまうことではない。その時々に自分の正直な気持ちの表現ができなかったことが、自分をそこね、それが後々に他人を傷つける刃となってしまうのだ。その意味でも、親の子供に対する教育の仕方が重要になってくる。そして、その親も、自分の所属する地域社会の慣習や様式に多大な影響を受けている。

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