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2010年5月22日 (土)

和尚(3)

老子、釈迦、達磨、グルジェフ、ラマナ・マハリシ、Jクリシュナムルティなどと並ぶ和尚ですが、日本における知名度はそれほど高くはないのはなぜでしょうか?

それはともかく、私が和尚を紹介しなければと思ったのは、西洋の臨床心理学、トランスパーソナル心理学と東洋の神秘的世界とのつながりに感銘したからに他なりません。

和尚の講和録は、そのどれもが宗教的世界というよりは、個人の内面の深層心理学につながるものとして捉える事ができます。その目指す方向は、個人の意識の覚醒に他なりません。その意識覚醒のための方法論を和尚は説きますが、それは心理学的であり、科学的合理的な精神を取り入れている瞑想方法とその具体的な解説にあります。そうした点では、他の覚醒者たちとは違って秘教的に終わらせない魅力が和尚にはあると思います。そこには西洋の癒しの心理学療法と相通じるものがあります。

彼自身は宗教家と呼ばれるのは好まないでしょうが、和尚のサニヤシンが団体で活動する「和尚サクシンセンター」は、世の戦争の原因ともなっている宗教団体や、政治への参入の契機となってしまっている腐敗した宗教の衣をまとった利益集団とは何の関係もありません。

宗教はまた、個人個人の内面を照らし出し、一人ひとりのこころの変革をもたらさなければならない、という点では決して組織化するものではありません。もし、既存の宗教団体が真に純粋に個人の覚醒と癒しを望むのであれば、その宗教団体は解散せざるを得ないでしょう。なぜなら、個人の内面の意識変革をもたらす宗教は師から弟子へ伝えられる個人間でしかなされないものだからです。和尚自身が述べていることですが、「私のメッセージは教理ではないし、哲学でもない。私のメッセージはある種の錬金術、変容のための科学だ‥」といっています。

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