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2010年4月22日 (木)

家族について(10)

虐待

親が未熟であるか、精神的疾患を抱えているか、よほどのことがない限り幼児虐待という問題は起こらないのだと思います。現代の抱えるこの我が子の虐待については、別の問題が指摘されたりしています。

つまり、この日本においては経済的に成熟した社会でありながら、貧富の差が大きいのだということです。私たちは定職に就いている限り、中流生活ができていました。ところが今は経営者やトップと生産労働者との賃金格差が以前にも増して開いてきています。それ以上にデフレ社会で物が売れない状況で、必要労働者も減ってきており未だに求人倍率が1.0を超える気配はありません。派遣労働者の不安定な雇用の増加も生活者の貧富の差を拡大してきました。

親が子供を虐待するということの背景には、失業した親たちや、低賃金で働かされている両親のもとに生まれ育っている子供が多いといいます。このことは日本社会で子供が平等に育てられていないという現状を示しているといえます。

日々の生活に困っているストレスから、そのはけ口が子供に向いた結果、幼児虐待が起きるという構図があるというのです。なぜ、このような社会になってしまったのでしょうか?単に経営者や役員と労働者の格差が開くだけでなく、正規従業員と臨時社員、パートやアルバイトの格差も拡がってきています。これは毎日定職に就いて働いている人たちですら、失業者を始めとする不定期就労者の心情を理解しにくいという結果につながっています。幼児虐待は、「かわいそう」とか「ひどい親だ」でレッテルを貼られてしまうのではないでしょうか。

社会全体で子供を育てていかなければならないという政府の主張もわかりますが、私たちは単にお金を与えるだけで解決できないさまざまな問題を抱えていることにもっと気づく必要があるのではないでしょうか。

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