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2010年3月12日 (金)

家族について(4)

ネット社会にすっかりはまり込んでいる現代、そこからこぼれ落ちている人たちが居ます。多くの独居老人にとって、残念なことにインターネットは無縁の世界です。

私たちは多くの情報を携帯やパソコンで知ることができます。しかし、情報は共有すればするほど、個性というものを見失わせてしまう恐れがあります。

また、ネットは個々で直接会わずに関係を持つことができる反面、人と人とのつながりは限定的なものに過ぎません。そこでは言葉のつながりしかないのです。

あなたは匿名のAさんであり私は別の匿名のBさんです。

ネット上で優しい言葉をかけられたからそれで安心するという人も居るでしょう。しかし、それは気休めにしかなりません。そばに話しかける誰もいないことほどつらいことはありません。

大切なことは、誰かから愛情を与えられることによって、その人自身が相手に愛情を注ぐことの出来る人になれるということです。そういう愛は言葉のやりとりだけで伝わるものだとは思えません。

ひとは、自分の孤独感を埋めてもらいたくていつも誰かにささやきかけて欲しいのです。そしてそれは生身の人間との生活やふれあいの場の中で親しくなり、孤独は次第に解消されるものだと思います。

本当の愛を注いでくれる人、それはやはり共に生活をしている人ということになります。その愛は自分の生活をかけて相手を変えていく力とならなければなりません。自己中心的な面をのぞかせては、相手はそれを愛情として受け入れてはくれません。

うつ病が増えた現代の社会は、愛情不足で愛に飢えている人が多いということなのかもしれません。家族との関連に立ち戻ってみたら、そこに家庭はあっても家族の一員として生きてはいない人たちが増えているということなのでしょう。

家族とは何か? どういう家族のあり方がいいのか? 

それは生涯独身者が増えていることと、孤独死が増えているという現実によって真剣に問われているのです。それは家庭のある人たちでも近い将来、起きることかもしれないのです。うつ病のひとを増やさないためには、周りの誰か一人が、真に愛情を以って接してくれるひとがいないと駄目なのです。そうでないと、本人は愛してもらいたいために、背伸びした自分を演じ続けてしまうかもしれません。こころのどこかで不自然な状態を抱える限り、その人のうつは決して解消されません。

うつのひとは、周りに親身になって話せる話し相手が少ないことも問題になっています。

家庭で、家族がもう少しいたら、違う世代の話し相手がいたなら、もっとうつになる人が減るのではないでしょうか? うつから来る寂しさは、話し相手がいない、一人ぼっちで悩み事を相談できる相手がいないことで、ますますひどくなっていきます。

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» うつ病の症状で睡眠障害がありますが、人それぞれです。わたしの場合、夜明け前に覚醒してしまうタイプです。“覚醒”っていっても、体も頭もシャキッとなるわけではないですから、休養不足のままです。 [うつ病ブログ(メンタルヘルスの広場)]
ふぅ、早朝覚醒はつらいですね。 うつ病の症状で睡眠障害がありますが、人それぞれで [続きを読む]

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