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2010年3月 6日 (土)

家族について(3)

うつの傾向

うつ病になる人たちが増えています。それは単に家庭の守りが弱くなったこととも関係しているのかもしれません。現代人はストレスに弱いといっていますが、昔もそれなりにストレスがあったことを考えると、現代人はそれだけひ弱になってきているのでしょうか?

現代社会がよりストレスが大きいのかというと確かにそれはあると言えます。というのも、文明化された社会では、自然な生活がしにくいということがあります。深夜まで残業したり、深夜労働したり、生活のサイクルが狂ってしまうことが要因でもあります。会社では取引先の人間関係や顧客からの厳しい対応に迫られるといったこともあるかもしれません。

専業主婦で昼は一人ぼっちの人や、隣近所のつながりが希薄で友達も殆どできない人などは、話し相手がいないというストレスがかかります。子供のいる人は学校から帰ってくるまで犯罪に巻き込まれたりしていないか不安で仕方がありません。

1人暮らしの老人が増えています。いつ自分が誰にも知られずに死んでしまうかわからない不安を抱えています。だから、日頃から健康維持ということに気をつけ神経をすりきらせています。それ以上に話し相手か゛いないことの淋しさがいちばんこたえているのではないでしょうか。

世の中不安だらけの現代ではないかといいますが、不安ということでは過去の歴史ではもっと不安定な時代もあったような気がします。飢餓に見まわれ、食べるものに困り家族の誰かを手放さなければならなかったときもあるでしょう。その時代に比べたら現代はまだましな方なのかもしれません。

それでは現代の人たちがなぜこれほどの不安を抱えているのでしょうか? それはやはり家族間での信頼関係や守られているといった結びつきが希薄だからではないでしょうか。家族の信頼がなければ、人は外にその不安を解消してくれるものを求めざるを得ません。

思うにマスコミが語るニュースなどは私たちの不安をあおるものばかりです。私たちはもっとマスメディアというものに距離を置いて接しないと自分の意見というものをもたない群集に成り下がってしまいます。しかし、話し相手がいない、核家族の主婦や1人暮らしの若者たちは、テレビやゲームの世界に埋没して、現実の孤独を埋めようとしています。

私たちは、自分自身のことを考えれば考えるほど、孤独を感じます。孤独であるということは、それまでに愛情を注がれてこなかったということもありますが、それ以上に家族のつながりが薄れてきた現代が抱える暗闇なのではないのでしょうか?

家のつながりで生きてきた時代から、個人ということが自覚された今、それが単に自分中心の共通の趣味や共通の関心事の仲間の生活体系をつくるようになった。その一方で世代間の会話が減ってきてしまったのだと思います。

いまの家族は決して安らげる城ではなくなっているのかもしれません。

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