« 男と女(3) | トップページ | 必要性と愛 »

2008年7月 5日 (土)

本質と人格

人格とは両親や社会によって育て上げられてきた性格である。大衆とはこれらの人の集まりをいう。テレビで誰かが批評する、それを見るひとは無意識の内にその比評者の考えに感化されていく。多くの人たちが視るテレビの報道がそれを聞く人たちの考え方をコントロールしてしまうことは恐ろしいことだ。民主主義だと言いながら、一部の人たちの意見や考えに賛同する人たちが多ければ、それが例え危険な思想であろうともあたかも正しいことのように思われる。

一部の権力を持つ人たちの考えに力を与えるのは大衆だ。そして大衆はその人たちの思い通りの社会づくりに手を貸していく。政治家のやってきたことはまさにそれだった。

大衆でいてはいけない。個人にならないと社会は決して良くはならない。究極的には社会はどうでもいいが、あなたが個人の才能や可能性を伸ばし、開花させることなく終わってしまうのはとても残念なことなのだ。そうして、埋もれて生きている人たちがどんなに多いことか。いや、詐欺師でさえ、自分を見失っている社会の最大の犠牲者なのかもしれない。

前著「黄金の華の秘密」めるくまーる社からの和尚の言葉をひとつ

あなたの人格は、たくさんの偽りの顔から成っている。

では本質とは何だろう? 本質とは、仮面をつけていない、あなたの本来の顔のことだ。本質とは、生まれた時に、あなたが世界に持ち込んだものだ。本質とは、子宮のなかで、あなたとともにあったものだ。本質とは、神ーあるいは全一性、全体、<存在>、なんと呼んでもいいーによって、あなたに授けられたものだ。本質とは、<存在>からあなたに授けられた贈り物だ。

人格は社会、両親、学校、大学、文化からの贈り物だ。人格はあなたではない。それは偽物だ。私たちはこの人格を磨き続け、本質を完全に忘れ去っている。この本質を想起しない限り、あなたは虚しい生を送ることになる。なぜなら、本当の生は本質的なものから成り立っているからだ。本当の生とは本質を生きることだ。

人格とは、世間がその本質の上に押し付けるものだ。世間は本質をひどく恐れている。なぜなら、本質はつねに反逆的だからだ。本質はつねに個的なものだからだ。そして世間はいかなる<個>をも必要としない。それが必要とするのは羊だ。

‥社会は服従を求める。社会は効率を求める。あなたが機械的になればなるほど効率はあがる。もっといきいきしているときには、あまり効率をあげられない。機械は人間よりも効率がよい。社会はすべての人間を機械におとしめようと努力する。人間を機械におとしめるにはどうすればよいか? もっともっと無意識にさせればいい。もっともっとロボットのようにならせればいい。人間の意識から本質を完全に消してしまえばいい。‥夫にしたり、妻にしたり、使用人や、社長や、あれやこれやにしてしまえばいい。が、けっして本質的な自己にならせてはいけない。それを許してはならない。なぜなら、その本質的な自己は神以外の誰にも従順ではないからだ。

こういったタイプの存在は、現行の社会にとってひじょうに都合の悪いものになる。なぜなら、この社会は人間の必要を満たすようにはつくられていないからだ。それは人間を搾取するようにつくられている。それは人間に応じたものでも、人間の成長にふさわしいものでもない。社会は人間の成長を助けようとする意思がない。

なぜ、社会が人間の成長を妨げようとするのだろうか? それは多くの人たちが権力を握りたがり、相手を支配したがるからに他ならない。自分の都合の良いように相手が動いてくれる、思い通りに従ってくれるとエゴは喜ぶ。誰もがそうやって、相手の能力や可能性を摘み取ってきた。自分がそうやって搾取されてきたから、今度は自分よりさらに弱いものを支配しようとする。そうして悪循環が続いてゆく‥。

この悪循環を終わらせるのはあなたの感性であり、あなた自身の意見なのだ。誰にいわれるのでもなく、あなた自身の中から自発的に出てきた生きた言葉、本質という素顔になることが求められているのだ。

|

« 男と女(3) | トップページ | 必要性と愛 »

随想録」カテゴリの記事

コメント

  すごいな σ(゜・゜*)・・・ 
 もぅ 「ごもっとも!!」としか 言い様がないな。。
 アタシが感じる事と全くおんなじだ。。

  じゃあ、どーするんだ!? ってところで つまづいているから
 σ(゚∇゚=) は単なる凡人なんですけど  ね~♪

投稿: 結菜 | 2008年7月 6日 (日) 00時22分

ありがとうございます。共感して頂けて嬉しいです(^-^)
私は現代の覚者である、和尚に惚れこんで、その言葉を伝えたいだけのメッセンジャーに過ぎません。
和尚のガイドブックを作った人か、これほどの天才神秘家を、日本の知識人が取り上げ、宣伝しないのは、怠慢さを通り越して悲劇だと言ってました。
意を共にする旅人なら、まずは和尚の本を読むことから始めて欲しいです。もちろん、自発的にですが‥
結菜さん、どうか我が道を行かれんことを‥

投稿: 翼猫 | 2008年7月 6日 (日) 09時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/483880/22081512

この記事へのトラックバック一覧です: 本質と人格:

« 男と女(3) | トップページ | 必要性と愛 »